歪み系、補正系、ダイナミック系……エフェクターには様々な種類がありますが、その中でも空間系ってよくわからないカテゴリだと思いませんか?そもそも音の話をしてるのに空間とか、おかしいし。
今回は空間系エフェクターの種類や概要についてまとめてみようと思います!
Contents
目次
- そもそも空間系エフェクターってなに
- 空間系のエフェクターの種類
- ディレイ
- アナログディレイ
- デジタルディレイ
- テープエコー
- リバーブ
- スプリングリバーブ
- プレートリバーブ
- デジタルリバーブ
- ディレイ
そもそも空間系エフェクターってなに
大きなホールや広い部屋などのある程度広い空間では、直接耳に入る音と天井や壁で跳ね返って耳に入る音には時間差が生まれます。人間はこの時間差から空間の広さや発生源との距離を感じ取ります。このような音の広がりを人工的に作るのが空間系エフェクターです。
電気信号の場合には、元の信号のほかに送れた信号を作ってミックスすることで擬似的に大きなホールで聴くようなサウンドを作ります。
空間系のエフェクターの種類
ギターで使われる空間系エフェクターには大きく分けて、ディレイとリバーブの2種類があります。
ディレイ
遅れた音を何度も再生して出した音が何度も返ってくる、所謂やまびこ効果を作り出すエフェクター。
アナログディレイ
BBD(Bucket Brigade Device)素子と呼ばれるICチップを使います。特徴は暖かみのあるウォームなサウンドで、これはアナログならではの劣化があるからこそ得られます。このような特徴があるためにオールドスクールなロックやポップスにフィットしやすいといえます。
ウォームだからこそバンドサウンドに良く馴染み、またコントロールがシンプルなので簡単に扱えるのが特徴ですね。
デジタルディレイ
BBD素子を使わずにデジタルで制御されるため音質の劣化は少なく、クリアで輪郭のハッキリしたサウンドが特徴です。BPMやリズムを設定して楽曲にピッタリと合ったディレイサウンドを作ることが可能で、ただのエフェクターというよりは楽曲の一部、楽器の一部としてよりエフェクティブに使えますね。
音が逆再生されるリバースや、テープ、アナログのモジュレーション機能がついている機種もあります。アナログに比べると非常に多機能だといえます。
テープエコー
カセットテープやVHSの内部にも使われる磁気テープを使ってサウンドの録音、再生を繰り返してやまびこデータを得るというのがテープエコーの仕組みです。
テープの不安定な走行速度やテープの劣化、走行する際のノイズ、このような不安定な要素こそがテープエコー最大の魅力です。
リバーブ
Reverbとは残響音のことで、リバーブエフェクターは原音に残響音を加えてサウンドに広がりを与えます。まるでホールや山頂で聴くようなサウンドを作るわけですが、これを利用して歪みを厚くしたり、倍音を調整する事が可能です。アンプに搭載されることも多く、種類はいくつかあります。
スプリングリバーブ
ギターの信号を伝えたスプリングの震動から電磁誘導により電力を拾い、それを原音に混ぜるのがスプリングリバーブの仕組みです。特にギターアンプによく搭載されるのがこの仕組みのリバーブです。
当然物理的な震動に弱く、またノイズが目立ちます。しかし、アナログらしい温かさは多くのギタリストを魅了します。
プレートリバーブ
大きなプレートを震動させ、その端から端に音が伝わる時間の長さを利用して残響音を作り出します。スプリングリバーブに比べるとよりダークで重厚なサウンドが得られるため、とくにボーカル用のリバーブとして重用されます。
プレート自体が非常に大きいため、持ち運んで使うには不向き。
デジタルリバーブ
その名の通り、スプリングやプレート、部屋の広さ、残響の長さなどをデジタルでシミュレートします。
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