ギター用のオススメチューナー

楽器を演奏する上で基本中の基本がチューニング(調律)です。ギターに限らずチューニングをしっかり合わせて演奏することが前提ですので、プロ・アマ問わずシビアに考える人が多いです。そのチューニングをサポートしてくれるのが「チューナー」になります。今回はオススメのチューナーと選び方のポイントについて解説を交えつつご紹介したいと思います。

意外とバリエーションが豊富なチューナーの種類


一言でチューナーと言っても様々な種類があります。それぞれ特徴や利点がありますので早速見ていきましょう。

▪️カードタイプ

薄型で一般的なカードと同じくらいの大きさのチューナーがカードタイプのチューナーです。チューナーの中でも最もポピュラーなタイプになっており、ケーブルで電子楽器を接続したり内蔵のマイクで音を拾ってチューニングをします。
ギター以外の弦楽器や管楽器に対応している物が多く、ポケットに入る大きさなので持ち運びに便利です。チューナー以外にもメトロノームやミニアンプを内蔵しているものもあります。

▪️ペダルタイプ

コンパクトエフェクターと似た形をしたチューナーでペダルチューナーやフロアタイプなどとも呼ばれます。使い方は楽器とチューナーをシールドで繋いでエフェクターをONにする感覚でチューニングをします。足元のエフェクターの中に組み込むのでライブやスタジオで手早くチューニングができるのが最大の利点。最近は複数の弦を同時にチューニングできるポリフォニックチューナーというものも登場しています。

▪️クリップチューナー

チューナー本体に洗濯バサミのようなクリップが付いていて、ギターのヘッドに挟んで使用するタイプのチューナーがクリップチューナーです。こちらも小型かつ精度の高い製品が多数登場してから大変人気のタイプになっていますね。

楽器とシールドで接続する必要が無いのでピックアップを搭載していないタイプのギターでも簡単に対応できます。流通しているチューナーの中で最も小型なのでヘッドに取り付けたままケースに入れて移動ができるところも便利です。

▪️ラックタイプ

アンプヘッドやエフェクターなどを収納するラックに組み込むタイプのチューナーです。チューナー本体が大きく、視認性がバツグンでチューニングの精度もかなり高いプロ御用達のチューナー。

最近はラックを組むというミュージシャンは現象傾向にありますがレコーディングスタジオや大規模なコンサートの舞台で大変信頼されているものになります。ステージの後ろでメーターが光っているのはインパクトがあってカッコいいですよね。

▪️チューナーアプリ

少々変わり種がコチラ。スマートフォンが普及した現代ならではのチューナーがスマートフォン・タブレットのチューナーアプリです。スマートフォン内蔵マイクで音を拾ったり、インターフェース経由で楽器と接続して使用します。

当然のことですが持ち運びはもちろん、視認性も優れています。しかも無料で手に入れられるものも多いというのも嬉しいところ。ただ、自宅やスタジオで使うにはかなり便利ですがスマートフォンアプリということからステージには不向きとも言えます。

チューナー選びのポイント


前述したように、チューナーにも沢山の種類があることがお分かりいただけたかと思います。では、実際に選ぶ際のポイントを解説したいと思います。第一に、自分が持っているギター・ベースはどういったタイプなのかということです。

ペダルタイプやラックタイプはシールドで接続することが前提なので、ピックアップやマイクを搭載していないアコースティックギターでは使用できないということになります。逆にエレキギターの場合はアンプに繋いでいないとチューナーの内蔵マイクで音を拾えないということにもなりますね。

次に、どのようなシチュエーションでギターを弾くことが多いか?ということも考えなくてはいけません。リハーサルスタジオやライブハウスで使用するということであれば持ち運びの利便性、暗いステージ上での視認性が重要になってきます。

加えて重要なのが、視認性を含めたチューナー自体のアクセシビリティです。時間に限りのあるスタジオやライブハウスでは手早くチューニングを済ませる必要があります。チューニングに時間を取られて演奏の時間が減ってしまうのは正直勿体無いですからね。演奏以外の手間を少なくすることが練習やライブの質の向上に繋がります。

スタイル別オススメチューナー


それではチューナー選びのポイントを踏まえオススメのチューナーをご紹介したいと思います。やはりオススメはエレキギター・ベース、エレアコをスタジオやライブハウスでアクティブに演奏する人にはペダルタイプ、自宅でも外でもエレキもアコギもという人にはクリップタイプのチューナーですね。以下で「迷ったらコレ!」というものをご紹介します。

◼︎クリップタイプ

SN-5G/SNARK

ギターのヘッドに取り付けるだけのクリップタイプではSNARKのSN-5Gがオススメです。最大の特徴は視認性の良さとレスポンスの良さです。

クリップタイプチューナーの場合、音を鳴らしてから音名が表示されるまでの間が出来るとが多いのですが、このSN-5Gは数あるクリップタイプチューナーの中でも抜群のレスポンスの良さを誇り、チューニング時のストレスを軽減してくれます。ディスプレイも見やすくボールクランプで360度見やすい位置に調整できるのも良いです。

PolyTuneClip/TC Electronic

新時代の定番になりつつあるポリフォニックチューナーのクリップタイプ。ジャラーンと弦をまとめて弾くだけで全ての弦のチューニングが確認できる上にラックタイプに劣らないチューニング精度。従来のチューナーでは出来なかったスピーディなチューニングが実現できます。

視認性、堅牢性も申し分なし。実売価格はクリップタイプでは高めの6000円前後ですが、価格以上の価値があると思います。

◼︎ペダルタイプ

Pitchblack Advance/KORG

定番チューナーPitchblackの後継モデル。チューニングの精度、視認性、堅牢性どれを取ってもハイレベルなペダルチューナー。プロ・アマ問わず多くのギタリスト・ベーシストに使われています。

実売価格は6000円前後で、ペダルタイプの中でもリーズナブルな部類ですね。トゥルーバイパス仕様なのでギターの音質に影響しないのも嬉しいところ。

TU-3/BOSS

コンパクトエフェクターのパイオニアBOSSの超定番チューナー。ペダルタイプチューナーに必要な要素は全てこの一台に搭載されていると言っても過言ではありません。特に堅牢性については抜群の安心感があります。

他のエフェクターへの電源供給が可能な点も素晴らしいです。現場でこそ活躍するチューナー。実売価格は9000円前後。

ギター本来の力を出すためには質の高いチューニングを


チューナーの種類、特徴、オススメ製品を紹介してまいりましたがいかがでしたか?今回お伝えしたかったのは、チューニングという演奏の準備段階で正確な音程に触れることや演奏以外の手間を省くことで自身の音感の向上、練習やライブの品質向上に繋がるということです。

ですので、ギタリスト・ベーシストのみなさんにはチューナー選びにもこだわってほしいと思っております。是非、ご参考にしてみてください!

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