ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選

ゲーム音楽はBGMとしても楽しめますが、映画やドラマの挿入曲と同じように、ストーリー性のある優れた作品も数多く存在します。近年ではオーケストラに編曲されたスケールの大きな交響的作品もありますが、シンプルにソロの作品として心に残る楽曲も見逃せません。そこで今回は、「ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選」と題しまして、オーケストラに匹敵するピアノソロを中心としたゲーム音楽の名曲を12曲紹介していきたいと思います。

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選

今回ご紹介する楽曲は下記の通りです。

1.眠らない街トレノ
2.Dearly Beloved
3.雷平原
4.Desiderium
5.Second Run
6.ネイティブフェイス
7.回想
8.遥かなる時の彼方へ
9.Desktop
10.ワルツ第17番ト短調”大犬のワルツ”
11.Reverse
12.さくら

それでは各おすすめの動画を見ていくことにしましょう。

眠らない街トレノ

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。最初にご紹介するピアノ曲は、2000年に発売された『ファイナルファンタジーⅨ』に収録されている『眠らない街トレノ』です。作曲は植松伸夫さん。この曲は、ラグタイムという古き良きアメリカを代表するジャンルでジャズの原型にもなったスタイルで、左手のジャンプベースが特徴的で、ほのぼのとした雰囲気がBGMとしても楽しめます。ゲームではのほほんと楽しめるような場面ではありませんが、ラグタイムで最も有名な作曲家スコット・ジョプリンの作品と似ているようで似ていない、頭の中で作ったかのような癖のある構成は、一度聴いたら忘れられない不思議な力があります。

Dearly Beloved -Reprise-

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2005年に発売されたプレイステーション2用のゲーム『キングダムハーツⅡ』に収録されている『Dearly Beloved -Reprise-』です。作曲は下村陽子さん。この曲はキングダムハーツ各シリーズのタイトル画面で流れるわずか8小節の曲をアレンジしたもので、シンプルでありながらも心に染みるメロディーは『最愛の人』というタイトルに相応しい美しい時間軸が印象的です。元々この曲は、このゲーム用に作られたものではなかったようですが、意図していないところから普遍的なものが誕生するのは世の常でしょう。

雷平原

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2001年に発売された『ファイナルファンタジーⅩ』に収録されている『雷平原』です。作曲は浜渦正志さん。ファイナルファンタジーのシリーズではピアノの名曲が数多くあり、この『雷平原』もその1曲です。ゲームの中で聴くよりも実際に生演奏で楽しみたい芸術的にも優れた楽曲で、演奏の難易度も高く、ピアノ独奏でコンサートプログラムとしても取り上げられる名曲です。浜渦さんのピアノ作品はこの曲以外にも素晴らしい楽曲がたくさんありますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

Desiderium

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2011年に放映された『魔法少女まどか☆マギカ』の1話~3話のマミの部屋で流れていた『Desiderium』です。また、この曲は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』のホーム画面でも聴くことができるので、印象に残っている方も多いのではないでしょうか?作曲は梶浦由記さん。どこか物哀しく切ない旋律は、魔法少女の運命を予言しているかのようですが、それもそのはず。実は、この『Desiderium』という楽曲は劇中全編の重要な場面では必ず流れる『Sis puella magica!』をアレンジしたもので、“魔法少女になってよ!”という深い意味が映像だけでなく音としても訴えかけてくるのが感じられます。ちょっとした解釈に触れると面白いものですね。

Second Run

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2004年に運営開始された韓国のオンラインゲーム『Tales Weaver』で使用されている『Second Run』です。作曲はNauts(ナム・グミンさん)。RPGでの楽曲の評価は非常に高く、このピアノ作品をSNS上で公開している“弾いてみた動画”も多いのが特徴です。演奏そのものは難易度が高く、プロの演奏家でも汚れのない粒の揃った音を奏でるのが難しい楽曲でもあります。ただ、BGMとして聴く分には癒しの曲でもあるので、その人気の理由がよくわかります。ナム・グミンさんの他の作品も素晴らしいので、機会があればぜひチェックしてみてください。

ネイティブフェイス

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2007年に公開し販売された弾幕系シューティングゲーム『東方風神録』のEXTRAボス、洩矢諏訪子のテーマ曲『ネイティブフェイス』です。作曲はZUNさん。ピアノアレンジはまらしぃさん。今回ご紹介している動画はまらしぃさんの実際の演奏です。この曲は、もともと人が演奏することを想定していない作品ですので、ピアノでの演奏は、どちらかといえば「弾けた!」感が否めません。ただ、そのような遊び心からピアノ演奏の面白さが動画投稿で広まったのは間違いありません。まらしぃさんの他の投稿も面白いのでチェックしてみましょう。

回想

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、1998年に発売されたプレイステーション用コンピュータRPG『幻想水滸伝II』のゲーム冒頭で流れる『回想』です。作曲は東野美紀さん。このピアノ作品は、コンピュータRPGのピアノ曲では屈指の名曲として人気があり、曲の途中から出てくる不協和音と半音階による心の表現は聴く人の心を揺さぶります。切なく悲しい、そして、美しい音は、登場する人物像や年齢までもが脳裏に浮かんできそうなリアリティのある作品です。

遥かなる時の彼方へ

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、1995年に発売されたスーパーファミコン用RPG『クロノ・トリガー』のエンディングで使用されている『遥かなる時の彼方へ』です。作曲は光田康典さん。この楽曲は『クロノ・トリガー』用に作られたものではありませんが、曲の構成は素晴らしく、特にピアノアレンジされたものは単独で演奏しても充分にストーリー性が感じられる優れた内容だと言えます。さまざまなアレンジが成されている楽曲ですが、ピアノアレンジされたバージョンが最もしっくりくる作品で、演奏においても聴く人たちの場所を選ばない美しさが光ります。

Desktop

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2006年に発売されたプレイステーション2用のゲーム『.hack//G.U.』で使用されている『デスクトップ』です。作曲は福田考代さん。1分30秒程の非常に短い楽曲で、ゲーム内では最もシンプルな作品となっていますが、逆を言えば、最も心象に残る作品でもあります。そのノスタルジックな旋律はピアノの響きを効果的に用いていると言え、遠くに見える景色や過去に見た景色、心にある語りつくせぬ思いなどが見事に表現されています。福田さんは、数多くのゲーム音楽を手掛けていますが、ボーカルの楽曲作品でも心に残るものがありますので他の作品もぜひお試しくださいね。

ワルツ第17番ト短調”大犬のワルツ”

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、KONAMIのDJシミュレーションゲーム『beatmaniaIIDX』の 17 SIRIUSから収録されているピアノ楽曲『ワルツ第17番ト短調”大犬のワルツ”』です。作曲者は脇田潤さん。タイトルを見てショパンの“子犬のワルツ”のアレンジかと思いきや、内容は超絶技巧の難曲そのもの。今回ご紹介の動画では最も難易度の高いアナザーの演奏ですが、かなりの体力が必要とされるピアノ曲です。ただ、興味深いのは、単にふざけて難しくしているのではなく、演奏可能に作られている点と、随所にショパンの小品からの引用が散りばめられている点です。クラシックピアノを習われている方ならすぐに分かるかと思いますが、粒の揃った無理のない音作りに集中すれば、面白い演奏ができるでしょう。ゲーム音楽の楽しさが詰まった作品です。

Reverse

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。続いてご紹介するピアノ曲は、2013年にスマートフォン用の音楽ゲームとして配信された『Deemo』に収録されていた楽曲『Reverse』です。作曲はV.Kさん。これぞ正しく音楽ゲームの醍醐味といった非常に密度の濃い作品で、この曲に影響された音楽家は多く、YouTube上ではさまざまなアレンジの“弾いてみた動画”を見ることができます。なかでも最も印象的なのがピアノアレンジで、左手の右手のバランスがオーケーストの演奏のようで聴いているだけでワクワクしてきます。もともとのアレンジがエンターテインメント色の強い彩なので、ゲーム音楽という枠にとらわれず楽しんでいただければと思います。近年のゲーム音楽では断トツでおすすめできる作品です。

さくら

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選。最後にご紹介するピアノ曲は、2005年に発売されたアダルトゲーム『さくらむすび』に収録されている『さくら』です。作曲者は安瀬聖さん。アダルトゲームではありますが下世話な内容ではなく、おそらく、その世代でしか感じられない生々しさや葛藤が切ない作品で、収録されている楽曲はどれも愛おしさでいっぱいです。『さくら』に関しては、溢れる感情がとめどなく押し寄せてくる若者のエネルギーが表現されており、不器用ながらも大人へと向かう潔さが曲の終わりで結ばれていて実に感動的です。この『さくら』という楽曲はデリケートな作品ではありますが、エンターテインメント性の高い優れた楽曲なので、ゲーム音楽という枠にとらわれず、ピアノを愛する多くの方に聴いていただけたらと願うばかりです。そして、『さくらむすび』のサントラは芸術作品としてもおすすめできる内容ですので、ぜひお試しくださいね。

ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選【まとめ】

「ピアノの良さを引き出したゲーム音楽名曲12選」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したゲーム音楽を聴いてみますと、意外と印象に残るピアノ作品が多いことに気付くと思います。ゲーム音楽と一口で言っても、その楽曲に込められた思いや演奏家の気持ちは、ジャンルを抜きにして表現という見方をすると、偏りがなくなります。ご紹介した作品で気になる演奏があれば他の演奏もぜひチェックしてみてくださいね。皆さんの参考になれば嬉しいです。

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