おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!

これまでの音楽の流行を振り返ってみますと、不思議なことに10年周期でその時代のムーブメントを見ることができます。そして、流行した音楽はその時代の空気感までも感じることができます。

近頃では、かつてヒットした歌謡曲などをカバーするアーティストが増えてきました。『歌姫』という言葉も当たり前のように使用されていますが、これも一つのムーブメントと言えるでしょう。

そこで今回は、「おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!」と題しまして、邦楽のカバーでおすすめの楽曲を15曲ランキングで紹介していきたいと思います。中には販売されていないカバーもありますが、参考にしていただければ幸いです。では、早速ランキングを見ていくことにしましょう。

おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!

今回紹介する邦楽カバーランキングは下記の通りです。

目次

おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!

中森明菜 – ダンスはうまく踊れない

おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!第15位は、中森明菜が歌う石川セリの『ダンスはうまく踊れない』のカバーです。この曲は、1977年に石川セリのシングルとしてリリースされた作品で、作詞作曲は夫である井上陽水です。

オリジナルは石川セリのシングルですが、高樹澪や日野美歌、徳永英明などもカバーしている人気曲です。中森明菜がこの曲をカバーしたのは1997年で彼女初のカバー・アルバム『歌姫』に収録されています。

この『歌姫』というアルバムは、これまでオリジナル楽曲を中心に活動してきた中森明菜にとって新しい試みで、カバーするというひとつのスタイルを邦楽に定着させる切っ掛けになり、そういった意味では、中森明菜はカバー・ソング歌手のパイオニア的な存在だと言えます。

また、歌が上手い女性歌手を総じて『歌姫』と呼ぶスタイルを定着させたのもこのカバー・アルバムからでしょう。因みに、このカバー・アルバム『歌姫』の題字は井上陽水によるもので、石川セリをカバーする中森明菜との因果関係はないにしても、どこか必然性のようなものが感じられて面白いです。

椎名林檎 – スピカ

おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!第14位は、椎名林檎が歌うスピッツの『スピカ』のカバーです。この曲はスピッツの通算19作目のシングルとして1998年にリリースされた楽曲で、瑞々しいサウンドと草野マサムネによるセンスある言葉のチョイスが印象的な作品です。

椎名林檎によるこの曲のカバーは2002年にリリースされたスピッツのカバー・アルバム『一期一会 Sweets for my SPITZ』で聴くことができます。

スピッツの楽曲は、草野マサムネの歌声はもちろんですが、バンド全体のサウンドが完成されているので、カバーが難しいバンドなのですが、椎名林檎による『スピカ』は、椎名林檎の色に仕上がっているのがポイントです。

因みに、スピカとはおとめ座で最も明るく輝く恒星で、春の夜に眺めることができます。この楽曲を恋愛と解釈する方もいますが、幸せはいつもそばにあることを教えてくれているように感じずにはいられません。気になる方はぜひカバー・アルバムをゲットしてみてください。

華原朋美 – 見上げてごらん夜の星を

この曲は永六輔作詞、いずみたく作曲による坂本九の代表曲のひとつで1963年のヒット曲です。華原朋美によるカバーは2014年にリリースされた『MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-』で聴くことができます。

このカバー・アルバムは、ボーカリストとしての華原朋美の歌声と彼女に合わせた絶妙な編曲が楽しめる内容に仕上がっていて、どの曲も華原朋美のオリジナルのような感覚で味わえるのがポイントです。

これまでに数多くの偉大な歌手がカバーしてきた楽曲ではありますが、華原朋美による華原朋美だけにしか表現できない歌唱を聴かせてくれます。この歌唱を聴いて、彼女のファンになる方もいるのではないでしょうか?それほど素晴らしい内容のカバーです。

小柳ゆき – 会いたい

この曲は、財津和夫作曲、渡辺なつみ作詞による沢田知可子の8枚目のシングルで、彼女最大のヒット曲であり、個人となった在りし日の恋人を回想する切ない歌唱が話題となりました。

『会いたい』は、沢田知可子の代名詞的な存在の曲ですが、この曲をカバーするシンガーも多く、小柳ゆきによるカバーは、力強い声量のある歌唱がオリジナルにはない効果を出していて、より一層切なさを感じることができます。

小柳ゆきの『会いたい』は、彼女の2作目のカバー・アルバム『KOYANAGI the COVERS PRODUCT 2』で聴くことができます。

絢香 – LA・LA・LA LOVE SONG

この曲は、1996年にリリースされた久保田利伸の16枚目のシングル。ドラマ『ロングバケーション』の主題歌として大ヒットした名曲中の名曲で、ナオミ・キャンベルがフレーズで参加したことでも話題となりました。

また、累計で180万枚以上も売れたシングルということもあり、これまでに数多くのシンガーがカバーをしていて、主なカバーだけでも18組のアーティストが取り上げています。絢香が歌う同曲は、彼女のカバー・アルバム『遊音倶楽部 ~1st grade~』で聴くことができます。

このアルバムでは、絢香がストリート・ミュージシャンをしていた頃にライブなどで取り上げていた楽曲を収録していて、オリジナルを尊重しつつも自分の歌に仕上げているのがポイントです。

平原綾香 – 糸

『糸』は、結婚式の定番ソングとして現在でも売れ続けているロングヒット曲で、カラオケでもよく耳にする作品です。あまりにもメジャーな曲のため、数多くのシンガーがカバーしていて、YouTubeなどの「歌ってみた」動画でも多くの投稿を見ることができます。

平原綾香が歌う『糸』は、中島みゆきを敬愛するアーティストが集った実況録音盤『「歌縁」(うたえにし)―中島みゆき RESPECT LIVE 2015―』とライブDVD『平原綾香 CONCERT TOUR 2015 ~Prayer~』で聴くことができます。

平原綾香の歌唱は実にていねいで、言葉の一つひとつを語り掛けるように表現しているのが感動的です。

SHOW-YA – 紅

X JAPANの曲は、どの作品も技巧的に難しいのが特徴で、彼らの曲を同じような演奏でカバーするバンドはあまり存在しませんが、今回のランキングでカバーしているSHOW-YAの演奏はぜひ聴いておきたいところ。

SHOW-YAの『紅』は、2014年にリリースされたカバー・アルバム『Glamorous Show〜Japanese Legendary Rock Covers』で聴くことができます。演奏のセンスはもちろんですが、力強く歌い上げる寺田恵子の歌唱は圧巻です。

Hi-STANDARD – はじめてのチュウ

ボイスチェンジャーを使用せず、テープ速度を落として録音する技法を使用することにより、独特の歌声に仕上げているのがこの作品の特徴で、キュートな歌詞と相俟って強烈な印象を聴く者に与えています。

Hi-STANDARDによる演奏は、2000年リリースのシングル『Love Is A Battlefield』のカップリング曲として聴くことができ、英語でカバーしているもののシンプルで親しみやすい演奏を楽しむことができます。

もちろん、歌声そのものにオリジナルのような効果は使用していませんが、オリジナルの良さを引き出した良質のカバーだと言えます。

GILLE – Flying Get

この曲は、2011年リリースのAKB48のメジャーシングル22作目の楽曲で、ラテン系のノリにロック色を加えたアレンジが特徴の作品です。また、この曲は商業的にも成功した作品で、第53回日本レコード大賞の大賞を受賞しています。

今回のランキング紹介するGILLEの『Flying Get』は、AKB48関係グループ以外で初めて公式に女性歌手がカバーした内容のもので、英語で歌われているのもポイントです。

GILLEのカバーは、オリジナルの雰囲気を壊さず、それでいて彼女の抜群の歌唱力が輝く内容に仕上がっていて、楽曲の良さをさらに引き出しています。

GILLEが歌う『Flying Get』は、デビューアルバム『I AM GILLE.』に収録されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。GILLEは現在JILLEと改名して音楽活動を続けています。

Raon Lee – スパークル

イ・ラオンのカバーは、デリケートかつダイナミックなオリジナル作品の良さを守りつつ、ドラマティックに仕上げているのがポイントで、その圧倒的な歌唱とアレンジは聴く者を虜にします。また、多重録音による厚みのあるコーラスもこのカバーの魅力的要素だと言えます。

残念ながらイ・ラオンが歌う『スパークル』を購入することはできませんが、彼女の歌声はYouTubeチャンネルで楽しむことができるので、ぜひ登録してチェックしてみてくださいね。イ・ラオンは、これからの活動がとても気になるアーティストの一人です。

Raon Lee – YouTube Channel

May.J – ハナミズキ

この曲をカバーするアーティストは多く、これまでに20組以上のアーティストがアルバムなどでカバーしています。May.Jが歌う『ハナミズキ』は、2014年リリースのカバー・アルバム『Summer Ballad Covers』に収録されていて、しっかりとした芯のある歌唱を聴かせてくれています。

このカバー・アルバムは、夏のヒット曲が中心に収録されていて、BGMとしても楽しむことができます。ジャンルに囚われず、あらゆる楽曲をていねいに歌い上げるMay.Jの歌唱は実に見事です。

夏川りみ – 涙そうそう

『涙そうそう』は、今では森山良子とBEGIN、そして夏川りみにとって代表的な作品として知られていて、それぞれに味のある歌唱を楽しむことができます。森山良子は、若くしてこの世を去った兄を想い歌詞を付けていますが、別れの曲や卒業ソングとしても親しまれているのが特徴です。

圧倒的な歌唱力で評価されている夏川りみによるカバーは、解釈を聴く者にに委ねているようにも感じられ、その自然体な雰囲気が、より一層この歌の良さを引き出しています。夏川りみの『涙そうそう』は、2001年にシングルとしてリリースされ、120万枚以上の売り上げをきろくし、大ヒットしました。

坂本冬美 – また君に恋してる

坂本冬美によるカバーは、2009年リリースのシングル『アジアの海賊』のカップリングとして当初収録されていましたが、音楽配信などで反響を呼び、両A面のシングルとしてジャケットのみ変更されました。

坂本冬美の歌唱は、演歌でもなく、また歌謡曲でもない唯一無二の表現が特徴で、語り掛けるように歌うビリー・バンバンの歌唱とは対照的なのが特徴です。しかし、坂本冬美のカバーは、品のある大人の女性の色気があり感動的です。

清水翔太 – 366日

叶わない恋を切なく歌い上げる仲宗根泉のボーカルが感動的で、今ではラブソングの名曲として多くのシンガーにカバーされています。清水翔太による『366日』は、中曽根泉をフィーチャリングしていて、作者と楽曲への敬愛が感じられるカバーとして人気があります。

ちなみに、清水翔太は2018年リリースのHYのトリビュートアルバム『CHANPURU STORY 〜HY tribute〜』に参加していて、『Song for・・・』をカバーしています。

村上ゆき – 愛燦燦

この曲は作詞・作曲小椋佳による1986年リリースの美空ひばりのシングルで、味の素のCMに使用されました。リリース当初はそれほど話題にならなかったものの、徐々に人気が出始め、現在では『川の流れのように』と共に美空ひばりの代表曲として定着しています。

『愛燦燦』は歌詞の内容からして人生賛歌と呼べる楽曲で、多くのシンガーがカバーをしていますが、村上ゆきによるカバーは、聴く人の人生観に語り掛けるような表現が実に素晴らしく感動的です。村上ゆきの『愛燦燦』は、カバー・アルバム『おんがえし』で聴くことができます。

まとめ

「おすすめの邦楽カバーランキングTOP15!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?近年では、オリジナルだけでなく積極的にカバーを活動に取り入れるアーティストが増えてきました。アートの中でも、音楽は共感して共有できる存在だと言えます。

また、カバーは、オリジナルを活かすことはもちろん、オリジナルにはない表現が可能です。そして、殆どのカバーにはオリジナルへの敬愛を感じることができます。カバーは、カラオケではなく、アーティストの表現そのものなのですね。皆さんの参考になれば嬉しいです。

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