ビギナーにおすすめのギターアンプ5選

好みのギターは選んだものの、ビギナーの方にとって悩ましい問題がギターアンプの選択です。ギターアンプは、ギターの音を電気的に増幅させる機械ですが、単に音を増幅させるだけのものではなく、ギターの音域に合わせて設計されているため、ギターを演奏する際に重要な役割を果たす必須のアイテムなのです。

ただ、ギターアンプと一口に言っても、仕様や出力などに違いがあり、メーカーによっても音色に特徴があるため、どのギターアンプを選べば良いのか迷ってしまいます。

そこで今回は、「ビギナーにおすすめのギターアンプ5選」と題しまして、初めてギターアンプを購入する方におすすめの製品を5つ紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選

今回は、下記の内容でギターアンプを紹介していきたいと思います。

目次

ギターアンプとは何なのか?

ギターにはアコースティックギターとエレクトリックギターがあります。エレクトリックギターはアコースティックギターを基にして作られています。アコースティックギターは、ボディによって弦の振動が共鳴して大きな音を出すことができます。

一方、エレクトリックギターは、ギター専用のアンプで電気的に音を増幅させることによって初めて大きな音を出すことができます。つまり、エレクトリックギターを演奏する際には、ギター専用のアンプが必要になるわけです。

エレクトリックギターに使用するアンプはギターアンプと呼ばれていて、セパレート(スタック)タイプとコンボタイプの2種類に分かれます。セパレートタイプは、スピーカーとプリアンプに分かれているため、組み合わせにより、様々な音を作り出すことが可能です。

コンボタイプは、スピーカーとプリアンプが一体のため、セパレートタイプに比べると音作りの自由度は落ちますが、持ち運びが楽で、比較的安価に購入できるメリットがあります。

ギターアンプの選び方について

最初の一台はセパレートタイプよりもコンボタイプがおすすめ

ギターアンプは、お伝えしている通りセパレートタイプとコンボタイプの2種類があります。音作りの自由度だけで選ぶのならセパレートタイプに絞られますが、セパレートタイプのアンプは大きくて重量もあり、スタジオやライブハウスで使用する場合が殆どで、持ち運ぶとなるとかなり負担が掛かります。

プロのギタリストの中には自分専用のセパレートタイプのアンプを所有している方もいますが、値段も高いので、ビギナーの方には最初の1台としてはあまりおすすめできません。

一体型のコンボタイプは、セパレートタイプと比べた場合、音作りの自由度は確かに落ちますが、自分の好みの音作りができるモデルを選べば問題なく使用できます。値段もセパレートタイプよりも安価ですし、持ち運びも容易にできるのでおすすめです。

出力の大きさもチェックしましょう

ギターアンプだけに限らず、ベースアンプやキーボードアンプを選ぶ際は、必ず出力の大きさを確認するようにしましょう。出力が大きければ大きいほど音量も大きくなります。一般的に、自宅や練習用の出力は10~30wあれば十分です。

30wの音は、よほど広い部屋でない限り爆音になるので注意しましょう。路上ライブでも30wのアンプを使用しているミュージシャンはけっこういます。小規模のライブハウスで80w~、大規模のライブで300w~となっています。

数字を見ただけでは分かりにくいかもしれませんが、おもちゃみたいな大きさのアンプでもかなり大きな音が出ます。購入する前は、楽器屋さんで実際の音量を何度も確認するようにしましょう。また、近頃ではYouTubeなどの動画サイトでも、アンプの特徴をチェックすることができます。

メジャーなアンプであれば、商品名で検索すればヒットしますので、ぜひ活用してみてください。ビギナーの方が購入する際のアドバイスとしては、使用する用途を想定して選ぶことがポイントだと言えます。

スタジオやライブハウスにはセパレートタイプのアンプが用意されていることが殆どなので、初めは10w程度のアンプで十分でしょう。

チューブアンプにするかソリッドステートアンプにするか

アンプには、真空管の温かいサウンドが特徴のチューブアンプとトランジスタによる硬質なサウンドが特徴のソリッドステートアンプがあります。これは好みにもよりますが、一般的にミュージシャンの間ではチューブアンプの方が人気です。

というのも、チューブアンプの音はとにかく太くて温く、真空管ならではの自然な歪みがあるからです。ただ、チューブアンプは真空管が劣化しやすいといったデメリットがあり、交換も素人では難しく、しかも高価です。ソリッドステートアンプは、トランジスタで音を増幅させるタイプのアンプです。

ソリッドステートアンプは電源を入れればすぐに音を出すことが可能で、メンテナンスも楽な上に安価です。音は硬質ではありますが、煌びやかなので、エフェクターの種類を選ばないメリットがあります。

チューブアンプにしてもソリッドステートアンプにしても、どちらにもメリットとデメリットはあります。また、好みもあります。ビギナーの方には扱いやすさとクリーンな音色いう点でソリッドステートアンプがおすすめです。

モデリングアンプについて

モデリングアンプとは、DSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)プロセッサーを搭載したデジタル回路により、複数のアンプやエフェクトを疑似的にモデリング(再現)するアンプのことで、アンプシミュレーターと呼ばれることもあります。

モデリングアンプをもっと分かりやすく説明すると、人気のビンテージアンプやエフェクターが持つキャラクターを再現することができるアンプのことです。つまり、世界中の有名なスタジオに設置されているアンプなどのモデリング(再現)が可能なのです。

モデリングアンプは、小型のコンボタイプのモデルがほとんどで、持ち運びにも優れ、さまざまなアンプやエフェクターのモデリングを瞬時で選べるため、これからギターアンプを購入する初心者の方にもおすすめできます。

ギターアンプは他の楽器でも使えるのか?

ギターアンプにキーボードを繋げて音を鳴らすことは可能です。しかし、中域専用に設計されているギターアンプに、全域でフルレンジのキーボードを繋げても、中域だけ強調された音しか出ません。

キーボードはフルレンジに対応した専用のキーボードアンプを使用するべきでしょう。また、間違ってもギターアンプやキーボードアンプにベースを繋げたりしないでくださいね。高い確率でアンプは壊れます。面倒かもしれませんが、アンプはそれぞれの楽器専用のものを使用するようにしましょう

おすすめのギターアンプ5選

VOX Pathfinder 10

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選。最初に紹介するおすすめのギターアンプは、VOXのPathfinder 10です。このギターアンプは、入門者向けのアンプとしては定番のモデルで、¥6,000前後で購入できるため非常に人気があります。

同アンプは、硬質なサウンドのイメージがあるソリッドステートアンプですが、VOXならではの中音域を持ち上げた音質が特徴で、ギターの音域にフィットしたサウンドで演奏できるため、ずっとギターを弾いていても耳が疲れるようなことはありません。

コントロールのツマミは、ゲイン、トレブル、ベース、ボリューム、クリーン/オーバードライブ・スイッチがあり、中音域のイコライジングはできませんが、前述の通り、デフォルトの状態で中音域は十分持ち上げられている状態なので、何ら支障はありません。

また、出力は10wですが、自宅で練習する分にはまったく問題なく使用することができ、環境によっては、路上ライブでの使用も可能です。気になる方は、ぜひ楽器屋さんで音を鳴らしてみましょう。

  • VOXならではの中音域を持ち上げた音質
  • 自宅練習はもちろん、小規模なステージや路上ライブでも使用可能
  • ヘッドホン出力ライン出力を装備=夜間練習・宅録ができる

Marshall Studio Classic SC20C

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選。続いて紹介するおすすめのギターアンプは、MarshallのStudio Classic SC20Cです。このギターアンプは、ギタリストなら誰もが憧れるMarshallのJCM800をベースに開発された真空管(チューブ)のコンボアンプです。

真空管アンプの魅力は、真空管により増幅されたギター信号の度合いに応じて生じるナチュラルな歪みにあります。この歪みは、真空管ならではの独特のコンプレッション感を得ることができ、ビッグバンドなどのアンサンブルでも他の楽器に埋もれない力強い演奏を可能にします。

JCM800は、ギターの良さを引き出す程よい自然の歪みが人気で、今回紹介するStudio Classic SC20Cは、JCM800のキャラクターはそのままに、本体だけを小さくコンパクトに仕上げているのが特徴です。

同アンプは、20w/5wの出力の切り替えが簡単にできるので、大きな音が出せない自宅での使用時でも、Marshallならではのドライブ感はそのままで、出力だけ下げるといった使い方も可能です。

コントロールのつまみは、プリアンプ・ボリューム、マスター・ボリューム、トレブル、ミドル、ベース、プレゼンスがあり、エフェクトを通す前の音作りもシンプルに設定できます。同アンプは、¥130,000前後なので、少々値は張りますが、購入して損をすることはないでしょう。

  • JCM800をベースに開発された真空管のコンボアンプ
  • 20w/5wの出力切り替えが可能
  • 宅録はもちろん、スタジオやライブステージなど幅広く活用できる

FENDER FRONTMAN 10G

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選。続いて紹介するおすすめのギターアンプは、FENDERのFRONTMAN 10Gです。このアンプは、FENDER社のベストセラーアンプFRONTMANシリーズの最小モデルで、コンボタイプのソリッドステートアンプです。

同アンプは、コンパクトで持ち運びが楽な上、取り扱いも簡単なのがポイントで、VOXのPathfinder 10とよく比較されます。音質はPathfinder 10と比べた場合、FRONTMAN 10Gの方が若干硬質です。

FRONTMAN 10Gは、クリーンとオーバードライブがスイッチで切り替えられるのもPathfinder 10と似ていますが、Pathfinder 10と聞き比べた場合、FRONTMAN 10Gのクリーンの方が、クリアで聴きやすい印象です。

当然ながら、FENDER社のギターとの相性は抜群で、オーバードライブも練習用としてなら問題なく使用できます。このギターアンプは、歪み系のエフェクターがまだ手元にない入門者の方にもぴったりですし、¥6,000前後でFENDERの音が味わえることを考えると、コスパは抜群だと言えます。

コントロールのつまみは、ゲイン、ボリューム、トレブル、ベース、オーバードライブセレクトスイッチがあり、Pathfinder 10と同様に中音域のつまみはありませんが、トレブルとベースのつまみだけで必要十分なイコライジングができます。

また、同アンプの出力は10wですが、小規模なクラブやラウンジなどでも十分に鳴らせるだけの音を出すことができます。そして、このギターアンプの最大の魅力は、オーディオインプットが装備されているところでしょう。

好きなアーティストのCDをアンプで鳴らしながらギターの練習ができるので、この装備はとても便利です。さらに、ヘッドフォン出力もあるので、夜間の練習も問題なくおこなえます。ぜひ楽器屋さんでその音をチェックしてみてくださいね。

  • 自宅だけでなく小規模のライブでも使用可能
  • 操作性が良く、ビギナーにもおすすめ
  • ヘッドホン端子とオーディオ入力端子が付いている

PEAVEY Vypyr Pro 100

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選。続いて紹介するおすすめのギターアンプは、PEAVEYのVypyr Pro 100です。このギターアンプは、コンボタイプのモデリングアンプで、デジタルプロセッサー搭載によって、自由な音作りが可能です。

プリセット数は500種類以上あり、100種類以上のエフェクトのモデルが内蔵されていて、直感的なエディットがおこなえます。目玉は、何と言ってもPEAVEY独自の特許技術『Trans Tube』によるリアルなチューブサウンドでしょう。

同アンプは、ギター信号をトランジスタによって増幅するソリッドステートアンプですが、Trans Tubeの技術で、リアルな真空管アンプの歪みを再現することができます。

真空管アンプのモデリングは、世界中のスタジオやステージで愛用されているビンテージや定番のモデルを多数プリセットしています。また、同アンプには4つのモジュールがあり、アンプ、エフェクト、ストンプボックス、楽器モデリングを自由自在に配置することができます。

例えば、歪みに歪みをさらに重ねて、エフェクトを加えるといった設定が簡単にエディットできます。その他にも、同アンプのサウンドをオーディオインターフェースにつないでレコーディングしたり、PC上でエディットしたりすることも可能です。

Vypyr Pro 100は、ギターアンプ初心者の方はもちろん、自宅で音楽制作をするギタリストの方にもおすすめできるモデリングアンプだと言えます。

  • デジタルプロセッサー搭載により、幅広い音作りが可能
  • Trans Tubeによるリアルな真空管アンプの歪みを再現
  • 500種類以上のプリセット、100種類以上のエフェクトのモデルを搭載
  • 4つのモジュールで、アンプ、エフェクト、ストンプボックス、楽器モデリングを自由自在に配置
  • 宅録にも便利なMSDI・USBアウトプット搭載

VOX MINI SUPERBEETLE MSB25

ビギナーにおすすめのギターアンプ5選。最後に紹介するおすすめのギターアンプは、VOXのMINI SUPERBEETLE MSB25です。このアンプは、ビートルズがUSAツアーの際に使用したスタック・セットを基に開発された小型のセパレートアンプです。

同アンプのために開発された真空管Nutubeは、連続期待寿命が30,000時間という驚異的な耐久性が特徴で、毎日8時間使用したとしても10年は交換が不要という計算になります。

また、Nutubeは伝説のスタック・セットの音を再現するだけでなく、より深い歪みを作り出すことができるのもポイントで、現在進行形のVOXサウンドを体感できます。最大出力は50wで、小規模から中規模程度のステージでの使用も可能です。

キャビネット部は、Celestion製10インチ・スピーカーを一基搭載したオープンバック構造に仕上がっていて、わずか8.7kgの質量からは想像できない迫力のあるサウンドが堪能できます。

エフェクトは、Nutubeによるトレモロとスプリング・リバーブをシミュレートしたデジタル・リバーブを搭載しています。コントロールのつまみは、ゲイン、トレブル、ベース、リバーブ、トレモロ、ボリュームに加え、EQ=FLAT/DEEP、ECO=ON/OFF、インピーダンス切替=4/8/16があり、視覚的にも分かりやすく、好みの音作りが可能です。

同アンプは、ヘッドフォン/ライン・アウトを搭載しているので、夜間の練習はもちろん、宅録にも対応しています。デザインもコンパクトでおしゃれなため、インテリアとしても楽しめます。

真空管のセパレートアンプは、取り扱いが難しいモデルが多いのが特徴ですが、MINI SUPERBEETLE MSB25は、耐久性に優れている上、取り扱いも比較的容易なので、ギターアンプ入門にもぴったりです。

往年のロックサウンドを手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。

  • 新開発のNutubeによる伝統のVOXサウンドを再現
  • 最大50wの出力を実現
  • Nutubeによるトレモロを搭載
  • スプリング・リバーブをシミュレートしたデジタル・エフェクト
  • コンパクトで見た目も美しいデザイン

まとめ

「ビギナーにおすすめのギターアンプ5選」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?ギターアンプは、大きく分けてセパレートタイプとコンボタイプの2種類ありますが、ギターアンプを初めて購入する場合は、持ち運びが楽で取り扱いも簡単なコンボタイプがおすすめです。

今回紹介した5つのギターアンプの中で、気になったアンプがあれば、実際に楽器屋さんでチェックしてみてください。もちろん、他のアンプと比べてみるのも良いと思います。そして、自分のスタイルに合う1台を見つけてください。皆さんの参考になれば嬉しいです。

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