耳コピは才能? 効率をあげるコツや練習方法とは

耳で聴いた音を譜面に起こしたりそのまま弾く能力を耳コピ(前者は正確には採譜)と言うのはみなさんご存知のことでしょう。

その耳コピをしたいけど自分には才能がないから出来ない、と諦めている方も多いのではないでしょうか。

僕もその一人でした。

高校生の頃にギターを始めた時同じバンドメンバーには幼少期からピアノをやっていたA君と、小学生からギターをやっていたB君がいてどちらも絶対音感を持っていました。

耳コピは努力でできると聞いてはいましたが彼らの精度のいい耳コピ能力を目の当たりにして才能や幼少期から音楽に親しんでいなければ真の意味での耳コピなんて出来ないんだと諦めて大学生になるまでギタースコアを買ってtab譜を読んでいました。

しかし大学でジャズ研に入りジャズギターをやるようになった際に楽譜通り弾くことに意味を感じなくなりました。

というよりジャズの楽譜はテーマと呼ばれるメインのメロディとコード譜くらいしか書いてありませんので先人のかっこいいフレーズなどを耳コピしてストックを増やしていくことでしか上達できません。

そこで一念発起して徹底的に耳コピのトレーニングに励んだところ見事今では楽器が手元になくても楽譜に起こすことも出来るようになりました

ピアノも弾きますがメインにしている楽器がギターで基本的に移動ドの考え方で音を取っているため基準音がないと移調して取ってしまっていることはありますがそれでも一音一音拾っていた高校生時代を思い返せば大きな進歩です。

しかしそこに到るまでは紆余曲折ありました。

耳コピは根性、とにかく数をこなせと言う人もいますが僕はこのやり方はおすすめしません。

確かに量をこなすことは大切です。

しかし間違った練習をいくらしていても身につきませんし、効率の悪い練習方法をしていたら上達が遅れてしまいます。

何より自分には才能がないと思って耳コピを諦めて楽譜に頼る人間になってしまいます。

なお余談ですが楽譜がないと弾けないと言っている人の多くは楽譜を見ても弾けていないことが多いです。

耳コピを諦めた瞬間あなたの音楽人生は終わってしまうと言っても過言ではありません。(プロを目指す場合)

そこで今は耳コピができないという方が挫折せずに少しずつ耳コピ力を上げていくコツや練習方法についてまとめました。

耳コピのコツ

  1. 曲のKeyを判定する
  2. 曲全体を聞き譜割りを理解する
  3. ベース音の音を採る
  4. トップノートの音を採る
  5. 音楽理論や響きなどをヒントに内声を採る

特定のジャンルで使われやすいコードはある程度決まってくるのでそのような予備知識があると音が採りづらい内声も予測しやすいです。

あとはどれだけコードの種類を知っているかも重要です。

聞き馴染みのないコードはやはりすぐには耳コピができないものです。

E7(b9)やE7(#11)などジャズに慣れ親しんでいない人が音を採ろうと思うと時間がかかりますが慣れていれば響きだけで分かるようになります。

またこれらのテンションコードは難しくてもsus4コードやadd9であれば響きですぐ分かるという人も多いでしょう。

この部分は特にコツはなく練習が大切なので練習方法を後述します。

耳コピの練習方法

耳コピの基本は単音ユニゾン

楽器を弾きながら音を採っていく際、自分が聞いた音と自分が弾いた音が同じ高さ(ユニゾン)であることを認識する能力を上げることが第一課題です。

耳コピが苦手という人でも同じ高さの音を弾いているときは分かるという方は多いと思います。

もし分からないという場合は響きを意識してください。

ユニゾンの場合は濁っていないとかそういう次元ではなく音が合成されて音量が大きく聞こえますし安定感が段違いです。

なおユニゾンに慣れると音源に対して半音や1/4など微妙にずれた音がとても気持ち悪く聞こえます。

そのためユニゾンでない音程に関しても音を見つけやすくなっているはずです。

2音間の音程を訓練

自分が鳴らした音に対して耳コピしている音がm3度だな、M7だなと判断出来る人はすでに耳コピ力があるのでこの記事を読んでいないと思いますがユニゾンができた後はそのような二音間の音程の響きを覚える訓練をしましょう。

わかりやすい4度や5度から特訓して、3度や7度の音程も覚えていくとスムースに進むと思います。

といってもある程度の練習量は必要です。

いきなり難しい曲を耳コピするのではなく3音や4音しか使わない音源などを用意し少しずつ音数を増やすようにしましょう。

ちなみに音大の聴音課題なんかも初級のうちは調固定で音数も少なくなっており上級になると調性外の音も含め12音の音を取る課題も出てきます。

この時初心者の方は特に耳コピしたいメロディと同時に鳴らした際の音程間(縦の動き)とメロディの移り変わり(横の動き)の耳コピ能力向上は分けて考えたほうがいいです。

縦の動きを練習しておくとこの後のコードを耳コピする能力が育ちますが横の動きだけをピアノやギターを弾きながら採っているとユニゾンの能力に頼って音感が育たないことがありますので注意してください。

ルートが同じコードのコード当て練習をする

C,C#5,Cb5,Cm,Cdim,Caugなどの3和音の音当てやC△7,Cm7,CmM7,C7などの4和音の音当て、C△7(9),C△7(#11),C△7(13),C△7(9,#11),C△7(9,13),C△7(9,13)などのテンションコードの音当てを普段から練習しておくことで耳コピが早くなります。

この違いが分かるようになる訓練は曲を大量に耳コピしているだけでは遠回りになってしまうので別途練習が必要です。

ルート音や音色を変えて練習

絶対音感がない人でも特定の音をルートとしたコードだけで音当て練習をしていると他のルートを持つコードに出会った時に対応できなくなってしまいます。

またギターの音は耳コピできてもピアノの音だと耳コピしづらいという現象が発生しかねないので一つの音色で耳コピができるようになったら他の音色でも特訓を積むようにしましょう。

なお絶対音感を持っている人でも音色が変わると音が取りづらいということがあると複数の絶対音感所持者から聞いています。

特に倍音の多い歪ませたエレキギターは音が取りづらいのでエレキギターを弾いていてなかなか耳コピができないという人は最初のうちはアコギやピアノを使って耳コピの特訓を積むことをおすすめします。

耳コピについてまとめ

色々な曲を大量に耳コピすることも大切ですがそれだと多くの人が途中でモチベーションが続かなくなってしまうと思います。

そのためこの記事に記したように曲を耳コピする練習以外にも耳コピ自体に役立つ鍛錬を積むようにしましょう。

結局練習が最強です、ぜひあなたの音楽ライフをさらにいいものにするためにも耳コピに励んでみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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