【レビュー】Pandamidi solutions Future Impact I.

90年代半ばに生産されたAKAI Deep ImpactのDNAを引き継いだFuture Impact I. 

pandamidi solutionsは最新のDSP技術を駆使して新たにベースシンセサイザーを組み込みました。オリジナルの9つのサウンドの他にさらに90のサウンドをバリエーションしており、現代最強のベースシンセサイザーと呼べるものでしょう。

機能、コントロール


Deep Impactは32kHzのオシレーターを持ちましたがFuture Impactは512kHzで動作し、比較すると明らかに明確な信号を得られます。Future Impactは非常に多くのサウンドを内蔵しており、リバーブやディレイなどの空間径の他にディストーションやフィルター系までカバーします。

MIDIコントロールを持つFuture ImpactはMIDIコントローラーとの連携が可能。また、この端子を使ってPCと連携、専用エディターによるサウンドの調整も可能です。

コントロールは、入力と出力のレベルの調整のために2つのノブと、パラメータのコントロールやバンクの切り替えのためにさらに2つ、合計4つのノブを搭載。バイパススイッチとプログラムの切り替えスイッチとして2つのフットスイッチを持ちます。

サウンド


ファンキーなフィルター系サウンド、ムーグのような宇宙的なシンセサウンド、歪んだアナログシンセサウンド、様々なサウンドが99種類内蔵されています。これらを知り尽くすには多くの時間が必要でしょう。

スタッカートを多様した奏法でも出音は安定しており、追従性の高さを感じます。他のシンセサイザーとのもっとも大きな違いはこの反応の速さかもしれません。ただし、当然右手のタッチには気を使わなければなりません。前段にコンプレッサー、リミッターなどをおくと安定した出音が得られるように感じます。

長所

アナログシンセのように図太いサウンドと追従性の高さ。

エディターは無料でダウンロードが可能で、調整幅は無限。

短所

単音のみの動作なので和音には対応不可能。

PCへの接続はMIDIのみでUSBによる接続は無し。

9V電池には非対応。

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