速く弾けるようになりたい! ギター速弾き虎の巻・フォーム編

ギタリストなら誰もが一度は憧れるであろう「速弾き」…。多くのギタリストが挑戦し、同時に挫折を味わっている分野であることは間違いないでしょう。

巷には数多くの速弾き教材が溢れていますが、

「結局どれを信用したらいいの?」
「どの練習が一番効果的なの?」
「どれも言ってること同じに見えるし、やっぱり自分には無理…」

など、悩んではいるけど出口の見えないギタリスト諸兄姉も多いことと思います。

■練習を始める前に…


意気込んでギターを手に取ろうとしているそこのアナタ、手にとってはみたけどなかなか成果が出ないそこのアナタ。

実は多くのギタリストが抱えている問題の原因は

「練習を始める前」の状態

にあるのです。
今回は多くのギタリストの上達を妨げている「フォームの罠」について書いていきます。

■結局どんなフォームがいいの?

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エレキギターは歴史の浅い楽器のため、基本的に弾き方は各自の自由ですし、それが魅力の一つであることは間違いありません。しかし多くの名手達の演奏姿を見ると、そのほとんどにある共通点があることに気づきます。それは…

「ネック先端が斜め上を向いている、あるいは体の正面に対してギター本体が斜めになるよう持っている」

ということです。以下の動画を見て下さい。

イタリア出身の若手ジャズギタリスト、Pasquale Grassoの演奏ですが、まるでジャズピアノのような演奏で物凄くスピーディなフレーズが随所に出てきます。彼はクラシックギターを学んでいたこともあり、膝の上にクッションを乗せ、ネックが高くなるように構えます。

これは一見独特な構え方に見えますが、「ネックと左腕の間に十分な空間をとり、脱力した状態で指板を幅広く使う」という点でとても合理的なフォームです。

もう一つ動画を見て下さい。

1:05あたりからAdam Rogersのソロが始まります。2:20あたりから畳み掛けるような速弾きを聞くことができます。彼はPasqualeのようにネックが上を向いていませんが、まるでサーフボードを小脇に抱えるように、体に対してギターを斜めに構えているのが分かると思います(右脇下からギターが生え出ているイメージ)。

その結果、ネックと体との間に左腕が自由になる空間を確保できています(指板が前に出る力が押弦をサポートする効果も期待できるでしょう)。この二人のギタリストの弾き方は対極的に見えて、弾きやすいフォームを考える上でのヒントが詰まっています。

■間違った通説:ギターは体の正面に構えて背筋を伸ばす


速弾きを練習しようと心に決め、教則本などの教材を見たギタリストに襲いかかる大きな罠がこの、フォームに関する迷信です。つまり、「ギターは体の正面に対し水平に持って、背筋は伸ばして脱力しましょう」というものです。もしかしたら「練習する時足は組まない方がいい」などと謳っているものもあるかもしれません。

そしてこれを鵜呑みにしてしまったがために、速弾きのみならずギターを弾くことそのものに「やりづらさ」を感じているギタリストがすごく多いのです。

■左腕が自由になる空間を作る


ここで注力すべきことは姿勢を良くすることではありません。先ほどの2ギタリストの例でも見たように、最重要事項はネックと左腕の間に空間を作ることです。そして手首が反り返らないような高さにネックを持ってくること。

指板全体を脱力して無理なく使うためにはこの余裕のある空間が必須です。

実際にギターを持ってやってみると分かりますが、背筋をピンと伸ばしギターを自分のお腹つけてに水平に持つと(ネックを左腕の方に寄せると)、左腕が窮屈になってかなり弾きにくいはずです。速く弾けないギタリストは教則本で学んだフォームを守ることを最優先にしがちです。

たとえ猫背になってでも、足を組んででも(足台やクッションを置くことも含め)、あぐらをかいてでも、その方があなたにとってよい場合はあるのです。

■一番の教材は「速く弾けている人」と自分を比べること


幸い今はインターネットを使い簡単に名手達の演奏姿を見ることができます。是非、自分の演奏フォームと彼らのフォームを比べてみましょう。お気に入りのギタリストがいるなら真似してみましょう。

ここで大事なのは「手首の動かし方」「弦の押さえ方」「ピックの持ち方」などのディテールは後にして、「ギターの位置・高さ」「演奏中の姿勢」「座って弾く時の構え方」などの大きな特徴を見ることです。

もちろんあなたの体型と彼らの体型は違いますから、理想的なフォームは同じではありません。しかし彼らの「大きな特徴・共通点」を探ることによって、「効率よくギターを弾くために必要なこと」が見えてきます。

■闇雲に練習する前に…


ギターが上達することは原則、とても時間がかかるものですし、因果関係の見えにくい「複雑系」の科学です。速弾きのように難しい技術になればそれは尚更です。

しかしだからと言って闇雲にがむしゃらに時間をかけるだけでなく、「上手いギタリスト達の共通点」を探ることによって、普段の練習の効果を何倍にも引き上げ、上達のスピードを飛躍的に高めることができます。

初心者になればなるほど、巷に溢れる情報を鵜呑みにしがちです。今は世界トップクラスのギタリスト達の動く映像や発言をいつでも見られますから、彼らと自分、そして彼らと普段自分が接している情報との距離感を図ること。

そして徐々に自分の演奏法を修正していくことで、少しずつ理想的なギタースタイルに近づいていけると信じています。皆様の素晴らしいギターライフの一助になることを切に願います。

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