自宅でできるアコギの練習法

アコースティックのギターはちょっと弦を弾いただけでも割と大きな音が出るため、環境によっては自宅で長時間練習するのが難しい楽器だと言えます。そこで今回は、「自宅でできるアコギの練習方法」と題しまして、自宅でも可能なアコースティックギターの練習方法についてお伝えしていきたいと思います。

自宅でできるアコギの練習方法

今回の記事は下記の項目でご案内していきます。

1.アコギを練習する前に
2.アコギの材質と構造を知りましょう
3.弾く練習ではなく聴く練習をしましょう
4.環境的に大きな音が出せない場合
5.指板を押さえる練習
6.ピッキングの練習
7.スタジオでの練習
8.スタジオ内での有効的な練習
9.自宅で防音室を用意する
10.弱音器を使ってみましょう
11.ポケットストリングスを使ってみましょう
12.サイレントギターを活用してみましょう
13.アコギの良い練習方法として
14.自宅でできるアコギの練習方法【まとめ】

では、詳しく見ていくことにしましょう。

目次

アコギを練習する前に

このブログを読まれている方の中には、アコギの練習方法に迷われてここに辿り着いたビギナーの方もいらっしゃるのではないかと思います。練習方法と一言でいっても、ジャンルによっては厳しい訓練も必要になるものもあります。

ただ、大切なことはアコギという楽器がどういうものなのかを知ることが最も上達への早道だと言えましょう。アコギとは音の振動がダイレクトに伝わる楽器ですので、その振動がどのように響くのかを知ることが練習するうえでとても重要になります。

その感覚をつかむためには、小さな音から大きな音まで体を使って覚えていくことがポイントになります。

アコギの材質と構造を知りましょう

アコギの材質や構造を知ることは演奏をするうえでも大切なことで、優秀なプレイヤーの中には自分自身でリペア修理できる方もいます。

今の時代は当たり前のように楽器の修理を専門にする職人さんが存在しますが、一昔前までは、プレイヤー自身で修理することはそれほど珍しいものではありませんでした。この感覚は、声を楽器とするボーカリストとよく似ています。

優れたボーカリストは、体調管理をしっかりしており、喉に悪いものは避け、睡眠時間をも大切にしているものです。

まずは、自分が使っているアコギがどのような材質と構造をしているのかを知り、アコギが苦手としている環境やものを調べてみましょう。

弾く練習ではなく聴く練習をしましょう

アコギの材質や構造について調べてみると、これまで以上に楽器に対して愛着が芽生えるようになります。しかし、アコギはやみくもに音を出せば良いというわけではなく、弦を弾く際の強さでどのような響きになるのかを感じることが大切になります。

これは、アコギだけに限った話ではなく、全ての楽器の練習で重要な方法で、「弾く練習」ではなく「聴く練習」とお伝えした方が分かりやすいかと思います。

この「聴く練習」に慣れてくると、楽器というものがまるで自分の分身のように感じるようになってきます。

つまり、感情が音色となって表れます。これが美しさであったり力強さであったりするわけです。

環境的に大きな音が出せない場合

ここまでお伝えしてきた内容はアコギを練習する際に必要なことです。おそらく、ギターを初めて手にする方は、すぐにお気に入りの曲やコード進行が演奏できることばかりに集中してしまうでしょう。

もちろん、それはそれで間違いではありませんが、理屈抜きに上達が早い方は、ここまでお伝えしてきた内容が自然とできています。

もう一度おさらいをすると、アコギの練習で最も大切なことは、アコギのことをよく知り、弾く練習ではなく聴く練習をするようにしましょう。

ただ、住宅環境などによって自宅で思い切り音が出せないという場合もあります。

そのような場合はどのように練習すればいいのでしょうか?

指板を押さえる練習

自宅で大きな音が出せない場合、限られた条件でもアコギを練習することは可能です。初めにお伝えした通りですが、アコギとは音の振動がダイレクトに伝わる楽器ですので、その振動や音を体で感じることがとても重要になります。

ただ、この楽器の特徴を活かした練習は、何も1日中しなければいけないといったものではありません。毎日、ほんの数十分するだけでも練習効果はあります。アコギの練習では、音を出さなくても良い練習があり、その代表が指板を押さえる練習です。

この練習は、直接指で弦を触るので、弦の圧やスライドさせるタイミングなどをイメージしながらおこなえるのでおすすめです。

ピッキングの練習

アコギは指で弦を弾くだけでなく、ピックを使用して弾くこともできます。指で弾く、またはピッキングする際は、弦をミュートすることで部屋でも練習が可能です。注意する点は、必ず弦をミュートすることです。

このピッキングの練習は思いのほか重要で、ミュートした音の響きを聴く練習にもなります。また、ハーフミュートすることで、倍音を上手に出す練習にもなるので積極的におこなってみましょう。

ピッキングの練習のポイントとしては、大きな音を出せる時に、音色を聴き分けるようにしてピックの硬さや柔らかさを覚えておくことです。そうすることによって、音が出せない時でもイメージトレーニングが可能です。

スタジオでの練習

お伝えしている通り、アコギとは音の振動がダイレクトに伝わる楽器ですので、その響きを体で感じる練習はとても重要だと言えます。大きな音を出しても問題のない時間、場所、環境を用意するようにしましょう。

もし、どうしても見つからないといった場合は、スタジオを借りる方法があります。ここでいうスタジオとは、もちろん録音も可能なスタジオですが、なにもプロが使うようなスタジオを使う必要はありません。

アコギが練習できるスタジオならどこでも問題はありませんが、防音と空調がしっかりしているところを選びましょう。また、余裕がある場合は、さまざまなスタジオを利用してみて、スタジオ内での音の響きの感覚も感じるようにしておきましょう。

そうすることで、将来録音をする際(音響面など)の参考につながります。

スタジオ内での有効的な練習

アコギを練習するに当たっては、防音設備が整ったスタジオは最高の環境と言えましょう。しかし、せっかくお金を出してスタジオで練習するわけですから、無駄な時間を過ごすことだけは避けましょう。

有効的な練習方法としては、強いピッキングやストローク、または声を出しながらの練習があります。これらの練習は、予定をちゃんと決めて、復習を見越したやり方がベストだと言えます。また、録音をするのも「聴く練習」のイメージと感覚がつかみやすいのでおすすめです。

まだ練習を始めたばかりの方は、無理をして機材を購入する必要はありません。近頃では、安価なレコーダーやスマホのアプリでも可能なのでぜひお試しくださいね。

自宅で防音室を用意する

近頃ではワンルームのマンションやアパートでも使用可能な楽器用の防音室が販売されています。値段も材質もピンからキリまでありますし、使用感もさまざまですが、金銭的に少し余裕があるようでしたら家庭用の防音室を使うのも防音対策の一つの方法です。

防音室は、とても頑丈で空調もしっかりしたものもありますが、最近では段ボールを素材とした簡易で安価な防音室もあります。段ボールの防音室は、夏場は熱くて少々キツイかもしれませんが、ボーカル練習をしても殆ど外に音が漏れないので防音効果だけで見れば優れていると言えます。

こうした防音室はインターネットで検索すれば、さまざまなメーカーのものが出てきますが、気になる方は、インターネットの口コミだけでなく、専門の楽器店で相談してみましょう。

弱音器を使ってみましょう

アコギは弦を弾くとホールから音が空気を振動させて伝わります。弱音器とは、その名の通り音を弱くさせるための装置で、アコギの弱音器はホールをカバーで塞ぐことによって音を弱めます。弱音器を使用すると、ホール内の振動は若干カットされますので、防音対策としてはある程度の効果があります。

ただ、ホール内の音がカットされるということは、音がこもるということですので、練習をする際はこもっていない音をイメージしながら弾くことになります。また、弦を軽くミュートさせて音量を絞るミュート弱音器もあります。

このミュート弱音器はギターの振動が弾いた直後になくなってしまいますので、ほとんど指でミュートした感覚と変わりません。しかし、これらの弱音器は、使い方を工夫することで重宝しますし、安価ですので、興味のある方はぜひ試してみましょう。

ポケットストリングスを使ってみましょう

ギターの練習で欠かせないものの一つに指板を押さえるコード練習があります。昔は、自分の腕をギターのネック代わりにしてコード練習をしたものですが、ポケットストリングスは、本物のギターネックと弦がセットされた画期的なツールです。

構造はとてもシンプルで、ギターのネック部分に本物のギター弦が張られていて、使用しない場合は伸縮してコンパクトになるのが特徴です。また、音が出ませんので、どこでもコード練習ができるメリットがあります。

値段も安価なので、イメージトレーニングとして使用する場合には便利なツールだと言えます。

サイレントギターを活用してみましょう

皆さんはサイレントギターをご存知でしょうか?サイレントギターとはアコギの生命線ともいえる共鳴胴がないのが特徴で、弦の振動を機械的に拾い、アンプ等で音を機械的に増幅させます。仕組みとしては、エレアコの共鳴胴がないようなもので、エレキギター寄りの楽器です。

ただ、お伝えしている通り、共鳴胴がない以外はアコギと全く変わりません。このサイレントギターは、強くピッキングをしても共鳴胴がないため大音量にはならないので、アパートなどで練習をしても近所迷惑にはならないでしょう。

しかも、本体内蔵のアンプにヘッドホンをつなげば、リバーブ付きの音色が楽しめます。少々値段は高めですが、練習用としてだけでなく、楽器としてライブや録音でも使用できる優れた楽器なのでおすすめです。

アコギの良い練習方法として

最後に、楽器演奏のビギナーの方におすすめの上達方法の一つをお伝えしたいと思います。アコギの上達ならギター教室に通うのが近道ですが、独学でする場合は、コード練習と好きな曲を一つ練習しましょう。

好きな曲だけ練習すると間違いなく次につながらず挫折してしまいますので、かならずコード練習はするようにしましょう。そして、この記事の最初の方でもお伝えしましたが、弾く練習ではなく聴く練習、ギターの素材や構造も意識しておこなうようにしてくださいね。

また、今はYouTubeなどの動画サイトでお手本になる教材は山ほどありますので、活用するようにしましょう。コード練習や好きな曲がある程度弾けるようになれば、スケールの練習やチョーキングなど技の練習にも目を向けられる余裕が生まれます。焦らず、そして、楽しく練習するようにしましょう。

自宅でできるアコギの練習方法【まとめ】

「自宅でできるアコギの練習方法」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?アコギだけに限らず、楽器の練習で大切なのでは、自分が使う楽器の特徴を知ることです。

そして、肉体的な練習に目が奪われがちになりますが、弾く練習ではなく聴く練習を意識するようにしましょう。そうすることによって、演奏する喜びは必ず倍増しますので、ぜひ活用してみてくださいね。皆さんの参考になれば嬉しいです。

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